みたらし団子

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完成したみたらし団子のイメージ


この日のデーケアの催しはリクリエーションおやつと称して みたらし団子作り 最初は白玉粉を一人20グラムずつこのテーブルの人員は6人ですので計120グラムを計量してくださいと言って秤とボールと白玉粉を私に渡された 昔の秤はボールの重さを量りこれにプラス120グラムとするのであるが 今の秤はボールを置いて0グラムのボタンを押すとその点が0グラムになる こんなことも知らなかったとは やはり私は昔の人なのだなと自己発見 白玉粉は 粉かと思っていたが小さなフレーク状の物 感で120グラムを入れると150グラムほど  少し取り除くと125グラムほどになった これで良しとして隣の老人にわたすと 豆腐を 一人20グラム計120グラムを入れて下さという 隣の爺さんは几帳面な方で120グラムの豆腐を追加したりとったりしてなかなか決まらない 人間の味覚は多少の誤差でも分からないと聞いたことがある いい加減でもよいのになどとテキトウな私は思ったりする そして この方は大変真面目に仕事をなされていた人だと想像する 次にすることは極めて単純 白玉粉と豆腐をかき混ぜる これは考えた 豆腐の水分が白玉粉に浸透して全体がねっとりした半固体状になる これが なかなか難しい 小さなソボロ状になるがねっとりしない 選手交代でかき混ぜる しかし 中には物静かな いい人なのに認知症が出ている人もいて かき混ぜる意味が分からず 番が来ると かき混ぜ棒で材料を食べてしまう 皆がアッと声を出す ナースさんが飛んできて食べたものを口中から取り出した 

このような少しの事故があったが あとは一人40グラムの材料をとりこれを分けて 4個の団子に丸めて串に刺して これで作業は終わり 竹串にはクツザワとネームが入っているのでこれをみんなと一緒にして卓上コンロでゆでる 出来上がったところに みたらしたれ(これは既成)を刷毛で塗り出来上がり お茶が出て試食の時間 大変美味しい これは美味しいねと言うと介護士さんは そうですか 良かったですねと嬉しそう

感心したのは豆腐を使って水なしで団子ができることであった

PS 自家製の団子と言うと子供のころ母が月見団子と称して上新粉を使って団子をつくり ススキなどと共に飾った後で食べた記憶 母の団子は普通の団子より大きかった  食べきれなかったので翌日も焼いて食べるとかえって美味しかった