ジクソウパズル(1)

日の当たるパリのカフェ街 (何年も前このような光景を見たことがありました)

老人ホームは 入居者がなるべく快適に過ごせるようにと努力しているのがわかる 入居者はいろいろな程度の人がいてそれに対応するのは大変だろう 体操の時間と言って 椅子に座ったまま 身体を動かすのだが 対応して先生の様に身体を動かしている人は少数派なときがある そのとき他の人はどうしているかというと は寝ているのである 通いのデェーケアに行っていたときは 強制的にヘルパーさんが体操に参加させていたが 老人ホームはこれに比べると優しい

 私は幸いに認知症がまだ出ていないので これに対応して 間違い探し クロスワード などの本を買ってきてくれたので これを解いていると これをやってみませんかと 出されたのがジクソウパズルである 見てびっくりした ピースが1000個ある本格的なものであった ミッションインポッシブルですね もう少し簡単な子供用のものから始めたい と言うと今ホームにあるのはこのタイプだけですので 私と一緒にやってみませんかという と言うわけで ヘルパーさんと共同でやることにした ヘルパーさんはこの種のパズルの経験があるらしく まずピースの分類から始めた オーソドクスなやり方はまず枠から始めるのが定説らしい 枠のピースを集めるにはピースの切り込みの一部が 一直線に切り込んでいるものを探せばよい もし直線の切り込みが2つあればコーナーのピースだ

ピースはカタカナのキの字に似ていたり 四つ足のヒトデに似ていたりかなり複雑な形であるこれは組み立てた時に簡単に繋ぎが壊れてやり直すのを避けるためらしい とにかく1000個もあるので同じ切り込みがあると思われるが全部違う形だそうだ

枠をつくると言っても簡単ではない 初心者の私が呆然としているとヘルパーさんが完成図を見ながらこのピースはここらしいと言いながら差し出されたピースをはめるとスコンとはいるこの入るときの感覚が楽しい 中には入るのだが少し渋く間違ったものを無理に入れているのがわかるようになった

次は青空を組み立てましょうと青色のピースを探し出す ヘルパーさんは仕事の隙間時間を使って教えてくださっているので 仕事が始まればまた翌日以後となり 仕事は遅くなるが確実に進んできた 

かくして ついに1000ピースのジクソウパズルは完成した 大部分はヘルパーさんのおかげであるが 私にしてみれば奇跡におもえた それを付属しているのりを塗り固定するのだが 均等に塗るのはかなり難しい のりが乾くのをまち額の中に入れると立派な絵画である 

日の当たるパリのカフェ街 と言う名で付いていて上の写真がそれである