最後

家内の病院での情報はミズタマのチーフマネージャーのM氏によってももたらされていた病院での診察処理がおわり 退院した後 今までのような自宅に帰るという生活はできない状況であることもわかった とにかく体を動かすにもすべて介護士や看護師が必要であったからだ こんなことで家内は24時間面倒を見ていただく老人ホームに移ったのであるが 家内が一人だけでホームに移るのは寂しいと言うことで 私も終の棲家になるだろうホームに移ることになった 手続きのことで遅れて8月のはじめにホームに入ることになったが 家内の容態が思っていたより悪く 食事が十分にとれていなかった 今まで診察をしていただいている駒沢病院の先生がいらして 点滴をしていただいていた 私のホーム入居の主な目的は家内の介護ということであったが 介護と言っても実際の介護の行動は介護士さんが行うので 私はただそばについていただけであったが 手を握っていてくれというので 手をつないでいたのであるが 就寝時間になって自室に戻ろうとすると嫌がるので つい長居になることもあった 気が強く弱音を見せない人でしたが 最後はよほど心細かったのでしょう 今までとてもいい夫婦とはいえなかったが なんとも悲しい心情が先になってしまい どうにかならないものかと思案する日々が続いた 往診に来た先生からもう覚悟をしていてくださいと言われて ぐっとこみ上げるものがあった

夜の3時頃 寝ていた私がヘルパーさんに起こされた 家内が危ないと言うのだ 家内は荒く息をしていたが いつもの様に手を握ってみたが反応がなかった ただ大きく呼吸をしていたがそれが細くなりついに呼吸が止まってしまった それが家内の最後であった

駒沢病院の主治医も来て死亡を確認した