ターニングポイント

私の介護を受けながらの生活も軌道に乗ったかに見えた しかしデーケアで家内に会って話していたとき 家内は体を動かしたとき脚または腰に痛みというというのはいつもの通りでこれは心配していなかった というのは病院で診察されたとき3カ所の骨折があり2カ所は自然治癒していたが1カ所は手術をするかしないかが微妙で少し痛みが残るかもしれないが手術をしなくても日常生活ができる状態で高齢ということを考えると手術をしない選択もありますという 家内は手術をしない方を選んだからである 

その後 家内もデーケアに来ることになり デーケアに行くのはバスに乗り込まなければならない ヘルパーさんに助けられてバスに乗り込むのであるが これが かなり体力がいる 私も苦心して乗り込んでいたのでわかるのである でもこれができるのだからかなり体力があるなと推察していた この状態はかなり長く続いたのであるが あるときから脚や腰の痛みに加えて胸が痛いといいだした これが今考えると大腸癌から来る一つの症状だったのだろう 家内は 今日は体調が悪いのでとデーケアを休むことが多くなった 家内の介護所である本家にも通いのヘルパーさんが来てくれる ヘルパーさんは家内が異常に弱ってきたのを見て 強制的にかかり付けのお医者さんに見ていただくようにした 担当医は診察するとすぐ入院をすすめて その日のうちに駒沢病院に行くことになる この病院生活でいろいろと検査の結果大変大きな病気であることがわかった 大腸癌のうたがいがある 下血が認められたのでほぼ間違いはないだろうという診断であった そして癌の手術をしても92歳と高齢なので体力などを考えると意味がないといわれたそうである 

これは 思ってもみなかったことである 常識的に考えて高齢とはいえ私より5歳若く しかも女性であるから当然私の方が早く逝ってしまうものと思っていたからだ スマホなどで調べてみると女性の大腸癌は乳がんを抜いていまや1位の死亡原因であることもわかった これは大腸癌の場合初期のときは痛みなどの反応がなく 痛みが生じたのはかなり癌が末期になっているのではないのかとの疑いである