フライとカツ

老健にいた時のことである チコちゃんに叱られる を見ていた時 チコちゃんの問題はフライとカツはどう違うか そういえば エビフライ アジフライ は エビカツ アジカツとはあまり言わないし トンカツ メンチカツは トンフライ メンチフライとは言わなといと思う 調理法がほぼ同じなのにどうしてなのかと思う 

チコちゃんの答えは フライは揚げたもの カツは焼いたものであった

カツの歴史は ミラノ風カツレツが原型で これは揚げないでフライパンにバターを引き焼き上げる この方法は日本人には少ししつこい味に思えて主流から外れ 今の大量の油で揚げるカツの料理法に代わったという という事は現在ではカツとフライとは同じもので歴史的に名が残っているという事になる

子供のころトンカツと言う名前はまだなく 普及していた名はカツレツであった トンカツ屋もなくカツレツを食べるには洋食屋に行った 

一般的にはカツレツは家庭料理であった  おふくろの味と言うか 母の作ったカツレツはラードやヘットを使って サラダオイルなどの植物油は使わなかった 植物油は胡麻油を天ぷらに使っていた 母のカツレツは肉と衣が分離するのが欠点だと思っていたが味に関係なく大変なごちそうとして食べていた

カツレツと今のトンカツとの大きな違いは肉の厚さであろう 今はどのトンカツ屋に行ってもかなりの厚さてある 昔はもっと薄かったこれは肉が高価で貴重品であったこともあると思う 女学院の料理のN先生が日本のトンカツは厚すぎます 西洋のものはもっと薄いですよ 先生は外遊して料理を勉強された先生で トンカツが日本食となって独自の発展を遂げ肉厚のカツにドロドロしたトンカツソースをかけて刻みキャベツと共に食べるスタイルに違和感を抱いたのでしょう