フライとカツ2

フライパンで焼いたカツを食べたことがある 場所は飯田橋駅の前にある大きな水堀の貸しボートのある所である もう何十年も前の話であるが おやじが小ぶりのフライパンでバターを溶かしカツを焼き上げる チコちゃんの番組では焼カツはしつこいと言っていたが大変おいしく しつこい感じはなかったと思う

この店を紹介してくれたのは大妻高校のK先生である 先生とは理科教育の研究のための集会があり時々お会いしていた 大学の同窓のよしみで仲良くなりお付き合いさせていただいた 

K先生は 物理を教えているのだが物理が難しくてついてくれない子がいる 少しでも易しく教えるために 基礎の基礎的な問題集をと考えているのだが 協力してくれないかと言う 2人だけでは荷が重いので立教女学院のS先生にも協力をお願いしています S先生私より少し先輩で やはり大学の同窓で 立教で教頭などをしている有能な先生であった

科目により担当を決めた K先生は力学と熱 私は電磁気と光学 S先生が波動と近代物理の様に(実はどこを担当したのかよく覚えていない) 今でもS先生の万年筆で書かれた達筆の原稿を思い出す S先生は忙しい方ので 打ち合わせは主にK先生と私で行った その時の話合いの場がこの焼カツ屋だったと思う K先生はフライパンでこしらえるカツで独特に美味しいといって薦めた 私が本当に美味しいと言ったことで以後会場になったと思う だから焼カツは数回食べたことになる 最後の監修はK先生にしていただいた この問題はあまり適当でないと言われて直した経験がある

問題集は本当に易しいもので 例えば 10m/sで走っていた自動車が一様に加速して10秒後に50m/sになった加速度を求めよ 

答えは (50m/s-10m/s)/10s=4m/s2 である

薄っぺらな問題集は完成してとりあえず大妻 英和 立教の3校で使うことにした 英和は物理が選択科目で問題集はあまり使う数は少なかったので ここは申し訳ないが 大妻と立教で主に使っていただいた