懐かしの味(トンカツ2)

kutuzawa2006-09-06

トンカツは私の子供のころは カツレツ*1といっていた 今のトンカツは和食の色彩が強く トンカツ屋というと 和風の たたずまい であり 箸で食べる しかし カツレツは洋食屋で食べたものだった 洋食屋であるから ナイフとフォークで食べる
トンカツは植物油を使うのが普通であるが  カツレツはラード とか へット*2 などの動物性脂を使う そして そのころ肉が高価なものであったので 脂身の多い肉を使っていた この脂身のところが うまかった
昔の味を求めて 洋食屋を探すが 意外と少ない 先日上野に行く用があり 上野には じゅらく という大衆的な洋食屋があり 入ってみた ナイフとフォークは籠のなかにあり それで食べる 昔は自分で ナイフで切ってから 食べるのであるがすでに切れている ナイフはあまり用のない物みたいである ウスターソースとトンカツソースが用意してあったが ウスターソースをつけて食べてみた なんとなく 懐かしい味がした おそらく ヘットを使って揚げているからであろう でも肉は昔と違って かなり厚く 脂身もあまりなかった
 じゅらく の店内

*1:英語のcutlet(薄い肉の切り身)からきているらしい

*2:ラードは豚脂 ヘットは牛脂