2013年さくら


今年に冬は特に寒かった この寒さで桜の開花が遅れると思っていたが 意外と早く 今や満開で花弁がちらほらと散り始めた 1つの花弁が上着の袖に降って止まった 昔の思い出がよみがえった
『若者に交じりて 歩むキャンパスの 桜 散りけり 老いの肩先』
T女学院を定年退職したのち 時間があったので 電気通信大の先生がエキシマレーザーの実験研究をしているというにで 実験をお手伝いすることにした レーザー研究の先生は私が女学院に勤め始めたときに講師として居られたU(その後結婚してS)先生である
考えると 老いの肩先 などと気取ってはみたが 今と比べると実に若かった
調布にある電通大の構内は多くの桜の木があり とくに大きなしだれ桜はみごとなものであった
その後 先生は亡くなられたが 実験データを正確に出すには 装置を支える持具にあり と言っておられたことを今でも教訓として思い出す