体罰の原点

いじめの問題 そしてスポーツ界の体罰の問題がテレビの話題となっていて まだ続いているという感じである このようなことになった理由の原点に対して考えて見た
『 天に代わりて 不義を打つ 忠勇無双のわが兵は 』
戦前の軍歌の1節である 私の感じでは 忠勇無双というのは事実であったと思う 日本軍は装備など劣るものがあったが 兵士のスピリット面では最強であったと思われる しかしその最強の兵士をつくるのに 兵士の訓練の面で 残酷なまでの体罰は日常茶飯事であった 野間広の小説 真空地帯 にもその様子が出てくるが 特に下士官や古参兵の新兵に対する信じられないくらいのいじめ体罰 階級が ★ 1つ違えば神様と思えと新兵たちが教えられていたことである
当時 中学校には軍事教練があり 教官にはこれらの軍人の将校たちが学校に送られてきた その訓練は軍隊方式の雛形であった 当然 体罰も出てくる 一般教員の中でも日本軍に共感した教師が同じように体罰を用いる こうした教育を受けて成長した教師は完全には旧思想から脱却できず 生徒に体罰を加えてしまう その生徒がまた教員になる それが連綿としてまだ引き継がれて 体育系の部活動 スポーツ界に残っているのではないかと思う 
忠勇無双のわが兵は敗れ去った 体罰まで使い強い兵士をつくったが ソレが裏目に出て膨大な戦死者を出してしまったのだ