オリンパス

江戸時代 藩の殿様は その藩の領民たちが生活が良くなるよう 安心して暮らせるよう努力したと思われる そのもっとも模範的な殿様は米沢藩上杉鷹山であろう
しかし 中には暗愚な殿様もいたはずである もしも この駄目殿が決定的な失敗をやらかせば 幕府の大目付けは その藩の取り潰しに踏み切るかもしれない だから藩の家老たちは必死なって お家大事と その失敗を外に漏れないようにした 赤穂の浅野内匠頭の場合はどうしようもなかった 公然の場で行った失敗であったので 家老たちが救いようがなかったのである
話は飛躍するが今度のオリンパス損失隠しは お家(会社)大事と 家老(重役)達が 暗躍して失敗を隠そうとしたのではないのかと思う 自分たちが罪を着てもお家(会社)の面目を保つことを第一と考えていた    
会社に献身したまことに日本的な話である うまく行きさえすれば 自分たちの利益を損失の穴埋めに使い損失が0になるように取り繕えば会社は 傷がつかずに済んだかもしれない 
しかし 失敗は外人のCEO(最高責任者)を選んだことだと思う 外人がこのような 会社への献身など分かるはずがない 彼は彼なりに世界の基準の照らしてこのような不正がまかり通るとは思えなかったと思う はやく不正を正して会社の傷を最小限にとどめたいと思ったとおもう 彼もまた会社のことを別の見地から考えていたのだろう これはもちろん想像したものであるが