毛利氏

私は NHKの大河ドラマは時間が許す限り見ているものである 白黒テレビ時代から見ている 別に大好きだからというわけでもなく慣習となっているのだ だから少し前の 平清盛 では人物が輻輳していて分かりにくかったが 義理のようなものを感じて最後まで見続けた
昨年は 軍師黒田官兵衛 今年は 花燃ゆ であるが 共通するものがある それは バックグランドのように 出てくる 毛利藩である 
軍師官兵衛 では 官兵衛が仕えていた 主君の小寺氏が 信長につくか 毛利につくかで 迷い 右往左往した挙句 毛利を恐れて 官兵衛との約束を裏切って毛利についてしまう
今度の 花燃ゆ では 主役の吉田松陰長州藩 長州藩の殿様は毛利氏である
毛利氏は 信長 秀吉 家康のように特別に表舞台に出ていないので 注目度が低いと思われるが 戦国時代から明治維新までの長い間続いていて日本史に 隠然として 重要な役割を果たした
関ヶ原の戦いでは 毛利氏は西軍についたため 領地を縮小されたが 生き残り 幕末で薩長同盟を成し遂げて明治維新を成し遂げる
 桂小五郎木戸孝允)は長州藩の出である
歴史を長編小説のような見方をすれば 関ヶ原で徳川に負けたが 明治維新でその徳川を倒したことになるだろう
私は地方の一豪族だった毛利氏が戦国から明治になるまで良く続いたものだと思い感心する




毛利氏の紋である 軍師官兵衛ではこの紋の旗印として付けた数多くの旗が戦場の場面で見られた 
長州藩が攘夷のために外国の連合軍と戦ったときは完敗してこの紋を付けた旗が砲台に無残に散らばっていた