買占め

kutuzawa2011-04-19

ハーバード大学のマイケルサンデル博士の討論形式の番組がNHKで放送された この度の東日本大震災が話題であった なかなか迫力のある討論で最後まで居眠りもせず見ていました 冒頭 このたびの大震災で日本人のとった整然とした態度について 海外から絶賛の話があった 大災害にもかかわらず暴動とか便乗値上げなどがなかったからである これは日本としては当たり前のことだと思っていた しかし 少し褒めすぎではないかと思うことがあった それは 震災の翌日買い物に出かけたときのことである いつも山のように積んであるトイレットペーパーの束が無くなっていた これはと思いスーパーの中に入ると驚いたことには いつもいっぱいの食料品であふれている棚が空っぽなのである “なんだい これは 今にも戦争が始まるみたいじゃないの” とぶつぶつ言いながら何も買わずに店を後にした
コメンテーターの一人はこの買占め現象は長く続かない どんどん買って行き 置き場がなくなったら止めざるを得ないだろうと言っていた 
後になってから テレビで この買占めに走った女性のコメントが報じられていた 彼女は膨大な量の食料を前にして 賞味期限が過ぎようとしているものもあり あの時 どうしてあんなにあわてて買ったのか大変後悔していると言っていた またある主婦はトイレットペーパーを40ロールも買い あの時は皆が買っているので私も買わなければ大変なことになると言う心理でしたと述懐していた
その後スーパーの棚は品物が回復したが パンなどなるほど沢山あるのでが 種類が少なく同じものが並べてあり 地震前にあった栄養価の高いエンリッチパンのたぐいがないことを発見した

写真は上の黄色い棚にはトイレットペーパーが沢山積んであった 下の写真は食品が消えたスパーの棚