2号原子炉

福島第一原発からの放射性物質の漏れはいまだも続いている その原因は1号機2号機3号機4号機と複数の原発からのものであるが 中でも もっとも主犯とも言うべきは2号機らしい 原発事故が起こってまもなく1,3号機で水素爆発が起こり建屋の上部が吹っ飛んだ 2号機では建屋が吹っ飛ぶことはなかったが 小さな爆発音があった 解説者によるとサップレションプール(圧力抑制室)の1部が破損したとの事 サプレッションプールと言うのは原子炉の基底のところをドーナッツ型に取り巻いている水槽で 図で分かるとおり格納容器にも圧力容器にもつながっている 格納容器や圧力容器の中の水蒸気圧が異常に上った場合 これをサプレッションプールに導いて水蒸気を水に変化させて緩和させる仕事をしている この部分に穴が開くと 核燃料が保存されている圧力容器とつながっているので 核燃料の1部が放出することになると思われる 
核燃料を絶えず冷やさないと大変なことになるので絶えず注水して冷やしている しかしこの水はサプレッションプールの破損穴から漏れ出しているであろう このようにして2号機のトレンチ(坑道)から非常に高い放射性物質を含んだ水が大量に存在しているわけも説明できる とにかく2号機の破損箇所を直せば放射性物質は劇的に減ると思われるが 高い放射能の中での修理作業は困難を極めると思われる かつてのNHK放送のプロジェクトXのようにうまくゆくことを切に願っている
図はnearbridge氏から紹介された外国のサイトからのものです 黄色の星型で示したところが破損部分です