アカシア

kutuzawa2009-02-24

“アカシアの雨にうたれて
  このまま死んでしまいたい
  夜が明ける日がのぼる
  朝の光のその中で
  冷たくなったわたしを見つけて
  あの人は
  涙を流してくれるでしょうか”
現在 司会者 関口宏の奥さん 西田佐智子の昔の歌である
演歌は 孤独 失恋 絶望 など 憂鬱な状況を歌ったものが多いが これは 驚いたことに 自殺願望の歌である まさに演歌の真骨頂とも言うべきかも知れないが 実は これは演歌のジャンルではなく 歌謡曲というものであろう
日本の歌に このような憂鬱感を述べたものが多いのは 江戸時代から浮世という思想があり 浮世の風は 冷たくつらいという現実感があり こういう陰鬱な歌の方が共感を呼ぶためではないかと思う 邦楽のメロディーも 泣き節 といって 泣いているようなメロディーが多い 新内はその代表格であると思う
写真は路傍で見つけたアカシア これを撮ったとき晴れていたが 昨日はこのアカシアに雨が降っていた アカシアは別名ミモザ で両方とも 響きが とてもきれいな名である 歌詞が サクラの雨でも バラの雨 でもないのがうなずける