雨やめたまえ


今日も朝から雨が降っている 今年の秋は 雨の秋である どうしてこんなに雨が多いのであろう 大局的に考えてみると温暖化により海水温が高くなり 温度の高い海水からは大量の水が蒸発するこれが結局は大量の雨になって降り注ぐ
雨 雨 雨と続くと 昔 国語の時間に習った ”八大竜王雨やめたまえ“という源実朝の和歌を思い出す 前の句は何だっけと これを調べるのに便利なのがiPadである 八大竜王だけだと八大竜王の絵や彫像がでてくる 八大竜王雨やめたまえ で検索すると
“時により過ぎるは民の嘆きなり 八大竜王雨やめたまえ”
という歌の全貌が出てきた 実朝は頼朝 頼家 実朝と続く鎌倉幕府3代目の将軍であるが あの有名な鶴岡八幡宮の大銀杏のもとで甥の公暁に暗殺された 
武人 政治家とよりは文人で特に和歌の名人として有名であった
この和歌は政治家として民のことを心配している実朝の一面を示している
ところで八大竜王とは何ぞや ということになるが どうやら雨などの気象をつかさどる竜神であるらしい 農民たちは干ばつなどの時この龍神にお祈りをしたという Web にはたくさんの画像が載っているがわかりやすいものを拝借した 八大竜王と言うのであるから8体の像があるはずであるが4体しか載せていない
P.S.百人一首のすきな方は 世の中は常にもがもな渚こぐ 海人の小舟の綱でかなしも という歌を知っていると思います この作者が源実朝なのです すこし分かりにくい 綱でかなしもは 小舟につけた綱を海岸でひっぱて動かしている平凡な景色をうたったもので 世の中は平凡でもこのように平和でありたいものだという実朝が 戦いに明け暮れている世を嘆いているさまが受け取れます