クリスマスカード2

その日も デーケア車は老人たちの家を次々と訪問して 老人を介護者に乗せてゆく そして定刻に私の介護所の門前に停まり 介護士がピンポンを押す 耳の悪い私は時々この音が聞こえないので ドア―のロックをはずしておく お決まりなので介護士がドア―を開けて 室内点検して 必要な備品と共に 私を車内に乗せてくれる  まるで貴重品の様に扱ってくれている 壊れ物天地無用という感じである それにしても介護車というのは老人を点に例えると 毎日一筆書きをやっているわけである カーナビがあるとはいえ大変なお仕事だなと思う

デーケアに着くと 前に着いた老人がサンタの服装で写真を撮ってもらっていた おやおや この老人はサンタの格好で来たのかと思ったがそうでなかった がやがて私もその服装をさせられたからである

デーケアのクリスマスイベントというわけで 帰りに 写真入りのクリスマスカードにしてお土産にもらった

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頂いたクリスマスカード 表はクリスマスツリーのデザインでした

デーケアの音楽の時間は いつもは昔の文部省唱歌が多いのだが 今回はクリスマスの歌の聖夜 皆 きよしこの夜 星は光 と間違いなく歌う

学校では歌はなかった 赤鼻のトナカイ ジングルベル もある 少し驚いたのは第九の歓喜の歌 を 仮名で書いたドイツ語で歌ったことである 私はあまりメロディーがあやふやであったが口パクでついていった なんでもベートーベン生誕250年だそうである 

先生の指導も念入りであるが 生徒の中にも音楽的素養がある人がいることを感じさせられた

★今年は世界的な大変な年でしたが このようにBlogを書けたのは幸せでした 拙文をお読みいただきありがとうございました