なつかしの味(ミカン）

柑橘類はいろいろあって　見ただけで　どれであるかを確かめるのは大変である　スーパーなど　いろいろな名前の柑橘類が並んでいる　私の知っているものでも　ミカン　キンカン　イヨカン　ハッサク　オレンジ　など　まだまだある　そのなかでミカンはやはり優れた柑橘類だと思う　一番の利点は　剥きやすいということであろう　他の柑橘類は剥くと　手がびしょびしょになったり　皮が厚くて素手では無理だったりする　ミカンはアメリカなどにも輸出されていて　その名は“TVオレンジ”ということを聞いている　テレビを見ながら気軽に皮を剥いて　食べられるからだという
昔　我が家では　ミカンを　ミカン箱　という単位で買っていた　当時はミカン箱で買う方が一般的であったと思う　当時はダンボールのような軽くて便利なものはなく　かんなをかけていない荒削りのままの木の箱で　長さ３０ｃｍぐらいの長方形をしていた
高い安いは　ミカンの甘さで決まっていたような気がする　甘いものは紀州産　すっぱいのは静岡産　などと記憶している　よくわからないが　この時代では　ミカンはもともと南国産のもので　紀州の方が静岡より　暖かいからもしれない
イラストはミカン箱のイメージで　箱を荒縄で縛ってあったと思う　箱を開けると　ミカンがぎっしりと　すし詰めになっている　これを　冬の間　コタツに当たりながら　一家で食べた　懐かしい思い出である