ススキ

日本の秋を代表する草である ご存知の通り 秋の七草に入っている尾花と言うのは ススキの事である NHKなどで 秋の風物詩として仙石原などのススキを紹介している 山形県にいたときや 目黒にいたとき ススキはいたるところで見る事が出来た しかしこのごろあまり見かけなくなった お月見のときススキを飾った 月見もあまりポピュラーでなくなってしまった 英語の辞書を引くと ススキは Japanese pampas grass とある Japanese と断ってあるのは 日本特有のものかもしれない 俳句などによく出てくるように 実に日本的な感じがする


私が直ぐ思いつくのは 演歌の原点 『船頭小唄』である 野口雨情 中山晋平 のゴールデン コンビが作った 
           俺は河原の枯れ薄  同じお前も枯れ薄
           どうせ二人はこの世では 花の咲かない枯れ薄
演歌の 悲哀 絶望 憂鬱 と言う要素が 網羅されていると思う おりしも 歌が作られた大正12年は 関東大震災があり 日本人の滅入っている感情にうったえて 爆発的に はやった歌だと言う  一時 森繁久弥 が例の森繁節で 歌っていたのをおもい出だす人もいると思う