バイオマス

バイオマスという言葉がある 広い意味と 狭い意味があるが 狭い意味ではエネルギー源になる 生物体である これが今 脚光をあびている 二酸化炭素増加による 地球温暖化の救世主となるかもしれないからだ いわく サトウキビからアルコールを造り これを燃料とする アルコールは燃えると やはり二酸化炭素を出すが サトウキビの成長過程で 二酸化炭素を吸収しているので 二酸化炭素の増加は + − 0となる
なるほど それなら 石炭を燃やしたらどうだろう 石炭は大昔の巨大植物が 炭化したものだ 石炭を燃やすと二酸化炭素が出てくるが 昔 この植物が育つ過程で 二酸化炭素を吸収している それで二酸化炭素の 増加は + − 0 
この理論は 詭弁的でおかしい + と − の間が 古生代石炭紀に石炭を使ったとして 約3億年もある +の効果は当の昔 時効になっている
それならば 薪を使って燃料にしたら どうだろう + と − の効果の間が 大変短い これなら + − 0と言うことになるかもしれない
若草山の山焼きは この理屈で言えば 二酸化炭素の増加はないことになる
昔 薪を使って飯を炊いていた いまどき こんな面倒なことをする人は少ないだろう それに不完全燃焼によりダイオキシンなどの心配もある
やはり 砂糖からアルコールを作ることに落ち着くのだろうが 砂糖の値段が上がるのではないか