インドの算数2

インドの数学を紹介するのに 世界不思議発見の番組は 日本にあるインド人学校の先生を出演させていた なかなか格好のいい先生で 黒柳徹子はこんな素敵な先生に習っていたら 算数が好きになっただろうに といっていた 彼は昔から伝わる数え方の秘法のひとつを紹介した 
75×75を計算してくださいというのである 黒柳徹子たちが 普通の方法で計算して答えを出した 5625である 
彼のやる計算法は まず5と5をかけて25とおく これが下位の2桁である そして上位は 片方の7に1を足して 7+1=8 として これに もう一つの7をかける すると 8×7=56 と上位の2けたがでてくる それで答えは 5625
なんで このようになるのか考えてみた
75×75=(70+5)(70+5)=(75+5)2
これを 公式 (a+b) 2 = a2+2ab+b2を用いて展開すれば
(70+5)2=702 +2×70×5+52
=702 +70×10+25
=70(70+10)+25
=70×80+25=5600+25=5625となる
これは752 だけでなく 下位の数が5であれば 652
でもよく この場合は 下位は5×5=25 上位は 6×7=42 よって4225
がこたえである 
この過程のミソは 公式の 2ab で b が5であるために 10aが出てくることである
だから下位の数が5以外の数のとき は成立しない 10a  にならないからである