懐かしの味6

kutuzawa2006-07-01

食パンはどのようにして食べていたのか バターパンといって バターを塗って食べる またはイチゴジャムを塗って食べる イチゴジャムは缶詰になっていて そのジャムを食パンに塗るのである 今から考えると缶詰は 本当のイチゴを使った高級なジャムですよということを示すために イチゴが粒になって入っていた だからパンに塗ると均等に塗れずに 粒の部分がでこぼこになる これが 子供の私には気に入らなかった 店で 付けパンといって 食パンにイチゴジャムを塗って売ってくれる店があった 店のジャムは均等に塗れている 母が あれは安いジャムを使っているので イチゴではなく 林檎などを使ってあるからでしょうといっていたが 子供とは 変なこだわりがあるものなのだ イチゴが粒のまま残っているジャムは気に入らなかった
散歩を続けていると サンクスというコンビニがあった 中に入って パンの売り場を見ていると “つぶ いちご ジャムパン”というのを見つけた 昔 家庭で食べていた ジャムパンの味がするのであろうか?
買ってきて食べてみると どこに粒があるのか ほとんど粒の痕跡がわからないくらいに平均化している そこで 思った 昔のイチゴはきわめて小粒で固いので存在感があるが 今のイチゴは大型でやわらかく 粒にして残しても その粒は大きくなり かえって存在感のないものになってしまうのでであろうか? “粒入りジャムパン”はなかなかおいしかったのであるが 懐かしいとはいえなかった