経済格差

テレビなどでよく聞く話であるが 日本経済は長い不況のトンネルを抜けて 好景気にうつり その規模もかつての いざなぎ景気を超えたともいわれている しかし 勝ち組 負け組み の大きな経済格差をつくってしまったという事実がある
これは小泉内閣の官から民への変革が大きく影響している 私は物理を習ったものとして 複雑な動きも単純な法則で説明できることを学んできた それでこの問題もきわめて簡単な理論で考えてみると 官から民というのは 社会主義から自由主義ということだと思う かつての社会主義国家が 企業のほとんどを国営化した そうすることにより富の分配を平等化した 自由主義はほとんどの企業を民営化して 国家の介入をできるだけ少なくした これにより うまく行った勝ち組と そうでない負け組みができて格差が出きてしまった 官から民を あくまで進めると 経済格差が起こるのは当然の帰結である
改革を進める小泉首相に 格差を容認するような発言があるのは 改革を進めれば 格差拡大という副作用を 伴うことを 認めざるをえないということのためであろう
このような格差が出たとき 少し昔なら 革新政党や労組が黙っていなかったろう しかしその要求はテレビなどで見ていても 弱いものに感じられる  強く要求することは 社会主義を主張することになるからだと思う 社会主義ソ連の壮大な貴重な実験で うまくゆかないことがわかったので 強い要求も遠慮がちになるのであろう
日本は羊羹型社会といわれてきたように どこを切っても同じの中流家庭が大部分だった だから この二極分化の社会は違和感がある 竹中平蔵氏は嫌いらしいが 累進課税をもっと推進することはどうなのだろう