中国とロシア

ロシアは世界一の広さを持つ大国である 昔の流行歌に さすらいの唄というのがあり ♪ロシアは北国 果てしない 西は夕暮れ 東は夜明け♪ というのがあった それくらいの広さを持つ国なのだ だが不思議なことがある 経済大国ではないという事である

ロシアは中国と同じ様に元共産主義の国であった 中国は発展を遂げて世界第二の経済大国になった 2030年にはアメリカを抜いて世界一になろうかという勢いである

中國成功に原因は共産主義の政治体制をとりながら 経済的には資本主義体制である これは 毛沢東時代は原理主義的な共産主義体制をとり 文化大革命などで大失敗 毛沢東が亡くなると これを引き継いだ鄧小平は 白いネコでも黒いネコでもネズミを取る猫はいい猫だ と言いながら 経済発展のためならばと 手段を択ばずに資本主義を導入した

ロシアも原理的な共産主義が失敗に及んだ時 ゴルバチョフ のペレストロイカによって民主主義に移行が行われたが 中国の様に成功しなかった なぜなのだろう ロシアは天然資源が多い国で 石油天然ガスを輸出すれば外貨が得られた これは国民があまり努力や工夫をしないでも生活できるので天然資源に頼る国になってしまった

原理的共産主義の時代は中国に比べるとロシアの方が長い 共産主義に慣れていた国民はなかなか民主主義への移行になじまず 旧共産主義の体制が残ってしまった つまり中途半端な民主主義になってしまった ロシアには鄧小平のような人がいなかったので経済の資本主義化が遅れた これが中国との大きな差となったのではないかと思われる

もちろん ロシアの人口は1億5千万人 日本より少し多い程度である それに比べると中国は14億人 この差も大きな原因と言えるのであるが

困ったことには この世界的な疫病パンダミックで独り勝ちをしている中国の体制がすぐれた方法であるかのように見えることである これを真似する国も増えるかもしれない これは民主主義陣営の危機でもある