毛沢東フィーヴァー

少し前 NHKの ワールドWaveというBS放送をみていた 中国の現状を報じていた 中国では 今 毛沢東の人気が大変な勢いで復活しつつあるという
毛沢東と言えば かつては神格的存在であったが 中国の自由改革路線で 過去の人となっていた 
なるほど 中国は西欧と同じ自由資本主義の方式を取り入れて 過去の停滞した国営産業を民営化して経済を復活 ついに世界第二の経済大国にのし上がった 中国国民は繁栄を謳歌して喜ぶべきなのだと思う ところが資本主義の最大の弱点である経済格差を生じた それが中国の場合 大変な格差となった表れた
繁栄に取り残された 農村部の人たちの不満が募ってくるのは当然であろう
毛沢東の時代 と比べると 農村が豊かであったかと言うと やはり貧しかった おそらく今の状態より もっと 貧しかったと思われる だから 少しでも改善している今の状態を是認していいはずである だか許せないのは 富裕層が日常茶飯事のように海外旅行を楽しみ 豪邸に住んでいる 余りにも大きな格差である
毛沢東の時代は貧しかったが国民全部が貧しかった これは平等ということで許せる 毛沢東の時代は貧しかったが 心理的には安泰であった 毛沢東が再びフィーヴァーを浴びているのはこのような理由であろう 不平等と言うことが人間心理に与えるダメージが大変大きいことを示している