人間世2

氷河期の地層にはマンモスの化石がよく出てくる 野尻湖畔のキャンプ場にはナウマン象の化石が出てくる しかしこれらの巨大動物は絶滅していて現存していない 彼らはなぜ絶滅したのであろうか 一説によると彼らを絶滅に追い込んだのは人類であるという 象は今でも最強の動物で鉄砲を持った人を除けば敵がいないと言われている

人類が集団でマンモスを囲み 尖った石を取り付けた槍を投げつけて狩りをしている絵を見かける 1対1では敵わない動物でも集団と武器で倒すことができるようになった なぜ大型の動物が狩りの対象になったのか人口が増えるとそれを養う大量の食料が必要となる 小動物を取って食べるより大きなものを取った方が 能率がいい かくしてマンモスは絶滅に追い込まれたという もちろん諸説や他の原因説もたくさんあるらしいが どうも人間に影響が大きくかかわっている可能性が高いらしい

絶対的な知力の差で武器をつくり集団で襲うという手段で 他の動物を征服して人類は繁栄してきた 農業で人が集約して住むようになりやがて村ができた そして食料が増産されるとそれにつれて人口が増え 農地確保のため森林を切り開く さらに地球が長い間に貯めてきた化石燃料を掘り出してエネルギー源として使いだしCO2の増加を招き 気球の温暖化が起こった 世界の国々は これは大変なことが起こる気づき将来CO2の排出をゼロにすることを協議しているが実はもう遅いという 排出の実現には各国が協調しなくてはならないことを考えると本当にできるのだろうか 笑点という番組で林家木久扇が 50年に一度という大雨が毎年起こって起こるのはどういうことだと言っていた

これは明治時代の文明開化から急速に変化が加速したと思われる 地球の歴史を一年に例えると今から約10秒前にキリストの降誕があったとは前に似も述べたが 明治以降は約100年とすると2000年が10秒に当たるから100年は0.5秒に当たり この0.5秒間に地球の気候を変えたわけである まさに人間おそるべし このように地球の地理的状態を変えて生態系も変えようとしている原因をつくった人間繁栄の時代を考えて一部の地質学者は いまは 人間世 の時代と称している