祟りじゃ

ことわざを間違って覚えていることはよくあることだ 例えば 情けは人の為ならず 情けをかけることは自立の妨げになるのでその人のためにならない と解釈すると誤りで 本当の意味は 人に情けをかけておくと 巡り巡って自分に良い報いがある が正解である
前門の虎 後門の狼  これを前進もできず後退もできず はどうにもならない窮地に立たされた状態 と解釈していた ところが一つの災害を逃れると他の災害に合うことのたとえ つまり一難去ってまた一難という意味であった この年になって本当の意味を知るのは何とも恥ずかしい
ところでこの度の日本で起こっていることは 猛暑の連続 大雨洪水の連続 そして北海道では震度7の大地震と次から次と災害が続きまさにこれでもかこれでもかと苦しめられてきた 聖書に出てくるヨブ記を思わせる 
昔はこのような災害が続くと ある超越的な天の力 霊の力 怨霊 祟り などによると考えられてその霊の怒りを鎮めようと 神社や仏閣を造ったり大きな仏像を造ったりしてひたすら天のお許しを願っていた 横溝正史の作品に 八墓村 がある それには 祟りじゃ 祟りじゃ という言葉が盛んに出てくる 科学技術の発展した現代では天の怒りのせいとか 何にかの祟り であるとは信じないであろうが 祟りに相当するものは想像できる お気づきであろうが 其れは地球の温暖化である
石炭 石油などの化石燃料を使い続けると 温室効果ガスの二酸化炭素が出て それが主な地球温暖化の原因であるらしいことはトランプ大統領をのぞけば 今や世界的に認めることである しかし世界的に化石燃料の使用を制限することは至難の業ででで ダラダラと現在に状態に至っている その結果人類は自然現象という物理法則の結果の温暖化という祟りを受けているのだ
ps 地震は温暖化とは関係がないようであるが 北海道では地震のまえに大雨がふり地盤が緩んでいた それが多くの地滑りを起こして被害を増大させた