パラダイム

またLiveなものを入れたいと思います

パラダイムという言葉を耳にしたのは白黒テレビ時代 時事放談と言う番組があり 細川隆元 小浜利得 藤原康達などのレギュラーの人ではなかったが 竹村健一と言うジャーナリストが出ていて この人が盛んにこの言葉を使っていた

パラダイムをウイキペディアで調べると ある時代や分野において支配的規範となる 物の見方や捉えかた これは時代の変遷により革命的 非連続に変化が起こることがある 例えば 天動説から地動説

私の経験した最も大きなパラダイムの変化は 敗戦によるもので 戦前の忠君愛国から自由民主へ あれほど国是として叩き込まれたお国のためにと言う考えが悪になったことの驚きは 今までは何だったんだと国民を一時茫然自失させたと思う

次に感じたのは第二次世界大戦後二強と言われたアメリカとソビエト連邦が ソビエトの崩壊によりのアメリカ一強になった時 私は共産主義があまり好きでなかったが 富を平等にして貧富の格差を無くすという 言っていることは正論で いずれかは否でも応でも世界は最後には 共産主義に向うのではないかと思っていた これがひっくり返ったのだ

今や第3のパラダイムシフトが起こっているとすると考えがあると思う

カウチポテトcouch potato)という言葉がある 長椅子に座ってテレビを見ながらポテトチップスを食べて過ごしているだらしがない生活を言うものである ところがテレビを見ていたら ある国の首相らしい人が 皆さんに望むのは極めて簡単です 家にいて何もしなくて結構です 家にいて出ないでください 引きこもりの推奨である

今は少し変わったとはいえ 日本人の大人は社会人と言うより 会社人が多かった会社のために身を粉にして働いた 多少頭が痛い体調が悪い 風邪を引いたぐらいでは休むこともなく出社していた しかしこれも迷惑行為になってしまった

和を以て貴としとなす 皆さん仲良く交流をしましょう でもこの交流が任意にできなくなってしまった 短い間になんという考えの変化であろう 

もちろん コロナ収束の後は前の生活が戻ってほしいと思うが 世界的に広がったこの災厄が後遺症を残し 世界は今まで違った方向に動いてゆくことは充分に考えられると専門家たちも述べている

老健のデールームに新聞が置いてある 御厨貴氏の論説が載っていた

戦後の荒廃した国家を復興させるのに政府が大きな予算を組みこれに充てた このパターンは 東北の大地震 熊本の大地震 台風の大被害 などに同様に使われてきたが 今度のコロナによるパンデミックはこれと質が違う 今までにない対処法を迫られている 氏もコロナ以後の世界はかなり違ったものとなるであろうと述べていた

PS 私の場合 カウチポテートならぬカウチ煎餅です テレビを見ながら煎餅や 柿の種 などを食べるのが好きです 

カウチポテートとは本来は長椅子の上に置かれたジャガイモのように何もしない人と言う意味という説もあるそうです