そのとき歴史が動いた

時々見ているのだが NHKに “そのとき歴史が動いた” という番組がある 以後の歴史を作った瞬間を捉えて解説している その瞬間はそれぞれ重要で その事実がなければ 日本の歴史は今のものと決定的に違っていただろうと思われるものばかりである だが とりわけ 私として 印象を強くし感じたのが “本能寺の変”であった もし 本能寺の変 がなかったら 日本がどのように変わったであろうか 信長は それほど恐ろしい人物だった あの時代 人々は 神とか仏 霊 たたり をみな恐れて生活していた ところが信長は未来人が時空を超えて現れたように これらのものを恐れなかった これはやがて 未来になって現れてくる 合理主義者であり かつ 唯物論者ではなかったとさえかんじる 
父の葬儀に遅れて現れて 抹香を位牌に投げつける 人々の信仰の中心であった延暦寺を 攻めて焼き払い 皆殺しにする 人々が恐ろしくてできなかったことを なんの ためらいもなく やってのけた まさに 神仏など存在せぬ という信念がなければ できないことであったと思う 
信長の行動は旧体制を打ち壊して 合理主義的政権を目指すものであった 本能寺の変 での突然の断絶 その結果がよいものであれ 悪いものであれ 歴史に重大な転換を及ぼしたことに間違いはないと思う