アメリカ人も痩せていた

テレビで1930年代のアメリカの風景を映すことがある もちろん白黒の画像で ニューヨークなど街中を歩いている男性を見ると 感じるのは私だけかもしれないが なんとくだぶだぶの洋服を着ているように感じる これはこの時代の人たちが痩せていて それで洋服がだぶだぶに見えてしまうらしい

今は アメリカ人は多くの肥満体の人をかかえて 着ているものが窮屈そうである 俊敏に動かなくてはいけないのでスリムであるべきスポーツマンの野球選手にも太った人がかなりいる 太っている方が ホームランが出やすいという説があり 一概に悪いと言えない 物理的に問題を単純化すると バットを持った人間と ボールの衝突である バットを持った人間が重いほど跳ね返す力は大きい これは 重い球と軽い球を衝突させると軽い球ははじき返されるのでよくわかる現象であるし 人間と人間がぶつかる日本の相撲が皆太っていることでもわかる ぶつかった瞬間に重い方が有利であるからである 野球の神様的なホームラン王ベーブルースなどもどちらかと言うと太っていた

ただ野球の場合 ホームランを打ったならゆっくりとベースを踏めばいいのだが 短打を打った時 急いでベースを踏まなくてはならない これが太っていると大変だろうと思う

戦後の日本では食べるものが十分ではなく 私も含めてみな痩せていた 今の飽食の時代からすると考えられないくらい食べ物がなかった 政府は食券なる物を発行していた これは電車やバスの回数券のようなものであり これで食堂に行くと すいとんとか雑炊が食べられる この頃私は学生であったが 友達の中に どうしてかわからないが食券を多く持っているものがいて お金を出すと売ってくれた どうやら彼の実家が農家で食べる米は送ってもらえるので余った食券を売っているらしい うらやましく思った