体重

管を抜き終わってからまだ点滴の生活がつづいていたのであるが その後しばらくして 明日から食事が出ますという 最初は重湯というお粥の上澄み液のようなもの しばらくして5分が粥になり そして全粥 ご飯と続いたと思う

時々体重測定が行われるのであるが点滴だけの時は43kgまで落ちてきたが 経口食になると徐々に回復してきた なるほど 口からの食事がこんなにも効果があるのかと認識を改めた それまではベッドに横になっている時 腕を見ると

【肉が落ち 上皮そのまま 皺だらけ】

シャワーを受けるとき鏡に自身がうつる

【幽鬼かと 疑うような あばら骨】

今まではメタボだと健康に悪いというのであったが

【体重計 少し太って 嬉しいとは】

健康な時は太りたいと思ったことは一度もなかったが 心理的にも人間の生きようとする力が自然に働くことが分かった