エネルギー革命4

実を言うと私は反省をしている と言うのは 原子力発電所には同情的であったからだ これは前に言われていた 夢のエネルギーと言う心理的刷り込みが強かった 日本の原子力技術は世界一級であり メルトダウンと言う大事故を起こしたと言え 営々として築いた技術をそのまま捨て去るのは忍びない思いがあった 特に新潟県柏崎刈羽原発電所は世界一の出力を誇る 原子力発電所と言うのは静止しても稼働していても費用がかかる それなら安全基準に合格できたものは稼働させた方が経済的には良いなどと考えていた 

トランプ大統領の出現と失脚はアメリカ人を2分する亀裂を生じた 日本でこのような問題があるかと言えばないのであるが 強いて探すとすると 原発の支援者と反対者がいるという事だと思う 原子力は 元来は政治と無縁な科学技術と言う分野である これがいつの間にか 与党は支持者が多く野党は反対者が多くなった

しかし今度の自然再生エネルギーの変換は このような政治問題を超えた趨勢である これを例えると 私がフイルムを使った従来のカメラがいくら好きで支持してもデジカメ一色になってしまったことに当たる ここに政治問題は存在しない 存在するのは経済的問題である 今やスマホに内蔵されている小さなカメラが昔のニコンやキャノンをはるかに追い越している

今後再生エネルギーが私の好むと好まざるにかかわらず発展するのは間違いがないと思う

だから 原発推進者も原発反対運動者も喧々諤々の議論を戦わせる必要はなくなってしまった 世界のエネルギーは黙っていても再生可能なエネルギーに向かう他はないからである