虎ノ門病院

転院の情報は私より早く 病院から保護者の姪のところ届いた 姪はその日 介護タクシーを契約してあった 介護タクシーは以前にも姪の計らいで乗せてもらっているが こんな楽な移動手段はなかなかないと思う することと言ったら病室にドライバーが運んできた車椅子にすわるだけである 後はドライバーが車椅子を押してエレベーターで一階まで下りて外に出て 路上に停車している車の後ろが開き出てきたスロープで中に入り 車内の人になる もちろん保護者も一緒に乗ることになる

虎の門病院に着いた 大きなきれいな病院であった 手続きが大変であるが姪夫妻が全部やってくれる 私としてはただ車椅子に座っているだけである ただ袋は取れているものの例の管を付けたままの入院であるから快適とは言えない

病院の初日は忙しい 病室へ着くと間もなく血液検査 尿検査などあり そのご病歴などの問診がある 特に開腹手術をやった経験があるかと聞かれた 小学生の時盲腸炎を起こして近所のエビス病院で手術したことがある 昔の手術であるからら右下腹部に大きな傷跡が残っていた 

後から分かったことであるが 腸閉塞と言うのは一番多いのが手術後 腸の一部が腹膜にくっついてしまいこれが原因で腸の動きが阻害されて起こることが多いと言う そういえば痛く感じている部分は腹の傷のところに思えるのだ そうだとしても80年間何もなかったのはどうして急に起こったのはなぜか?

【 存在を あらわす昔の 古傷が 】