病院にて1

コロナが陰性とわかると 介護士の方から Y先生(訪問医)の見立てでは かなり重症なので入院を勧めいたしますという これは私も感じていたことで 全身の筋肉が衰えて今介護度2なのであるが急に介護度4か5になった感じで 病院の管理下の置かれた方が安心だろうと思っていたところだった その日か翌日か分からないがタクシーに乗せられて病院へ ご存じかもしれませんが この入院した日は患者にとって最も忙しい日である

たくさんの入院手続きにハンコを押して 問診 採血 採尿 腹部のレントゲン検査などが続く 問診をしていただいたのはY先生でY先生はこの病院の院長であることが後から分かった どんなことを聞かれたか忘れたが 先生が言いにくそうにもしも病気の過程で植物状態になった時 延命治療を受けますか受けませんかと聞いた 私はそうなった場合は 延命治療は受けたくありません もう十分に生きましたので と答えた

病室は3人部屋で私一人だけだったので窓際でトイレにも最も近く好条件のベッドに寝かされた 寝ている状態から起き上がりトイレに行くのであるが 一人で行かないで必ずナースさんをよんでくださいという ナースさんに助けられてベッドから起き上がるとき猛烈な痛みを右の脇腹に感じた Y先生が見回りに来た時にそのことをお話するとお腹のレントゲン写真は正常なので筋肉痛のようなものでと思います 筋肉痛とは筋トレなどをやるすぎたときに筋線維が傷つきそれを補修する過程で痛みをかんじるあれである 思い当たるのは床に倒れたとき 赤ちゃんがやっているハイハイの姿勢を取れば戻れるかと思いうつ伏せになったものの ハイハイの姿勢がとれず 何回も試したときに腹筋を傷つけたらしい 老人になってからの筋肉痛はなかなか治りにくく毎日軽減してはいるものの退院の時もまだのこったままであった