観光

いまからもう50年も前になると思うが そのころは海外旅行と言うと一大イベントで 航空料金が高いのでちょくちょく行くのではなく 長い間をかけて外国を回るものが多かった 旅行の前には添乗員が旅行客を集めていろいろな注意などをしてくれるオリエンテーションがあった
パリのサントノーレ通りにあるホテルに泊まったとき 宿のエレベーターに偶然にも日本人だけが乗っていた その中の日本人が やれやれ これでは日本を旅行しているのと同じじゃないですか などとつぶやいていた
自由時間の多い旅行で 宿につくと 行く先は個人で決めるようになっていた 私はギリシャアテネで迷子になってしまった 最終日だったので決まった時間までに宿に戻らなければならなかった 焦った サーどうしたものかと気が気でなかった そこに2人の日本人らしい人に出会った 早速 道を聞いてみた 日本語で親切に教えてくれた
助かったと思ったのだが どうしてこんなに日本人が多いのだろうとも思った
日本を旅行する外人はそれほど多くなく なんとアンバランスなと 当時は考えた その時は日本の成長期で 電化製品 自動車などを売ることに狂奔していて観光業はあまり関心が無かったためだと思う それが今では 日本を旅行する外国人が2000万を超えてそうである 50年経ってやっと 行く人と来る人のバランスがとれたのだ 安倍首相は2020年には4000万に 2030年には6000万に こうなると生産業を追い抜いて 観光業が一大主要産業になると思う しかし6000万というと日本人口の半分の人たちが押しかけてくるということになる その対策はできるのであろうか?