観光事業

もう30年以上も前 パリのサントノレ通りにある ホテルに泊まったことがある ホテルを出ると凱旋門がやや斜めに見えていたと思う このころから日本人の海外旅行熱は盛んで 泊まるホテルは一応 清潔なよいホテルだけであった ホテルのエレベーターで乗っているのは皆日本人と言う時があり ある団体客は こんなに日本人が多くては海外に来た感じがしない と不平を言っていたくらいであった
ギリシャアテネで 1人で歩いていたら道に迷ってしまった さてどうしたものかと考えていたら 日本人らしい旅行者に会い 早速道を聞くことが出来た
その頃から 膨大な数の日本人が海外に旅行に出かけるのに 外国から日本に観光に来る人がはなはだ少ないことを感じて どうしてなのだろうと思っていた 日本は物価が高く 日本旅行は費用がかかりすぎると言うのが最大の原因らしいが 日本政府があまり熱心に観光事業を推進してこなかったことが大きな原因でもある その頃 日本の製造する物がよく売れるので 日本の製品を輸出して それによる利益があれば 充分であった メードインジャパンのブランドは 旅行業など盛んにしなくてもよいくらい強力だった むしろ 日本人が海外に出かけてお金を使ってくれれば エコノミック アニマルなどといわれ 日本が一方的に儲けているという世界の非難を緩和できた 
ところが 韓国 中国 や 他の国で 日本製に匹敵するよいものが出来て しかも値段が安いので たちまち メードインジャパンのシェアを奪い始めた もう製造業だけではだめで 観光業は重要になった 羽田空港のハブ化はその現れである
韓国はいち早くこのことに気づき 前から大きなハブ空港をつくっていた 日本はその韓国を見習うことになったのだ
http://d.hatena.ne.jp/kutuzawa/20061115
幸い 日本と韓国の観光資源を比べると 日本の方が断然多いと思う それを生かして努力すべきだと思う