うっちゃり

今大相撲は中盤戦を過ぎたところだが2人の横綱が好成績を続けているので優勝戦が楽しみである　ところで何日か前　栃の心　と　隠岐の海　の勝負で栃の心が勝った　決まり手は典型的なウッチャリであった　これは懐かしかった　ウッチャリは土俵際に寄られた力士が身をそらして相手を土俵外に投げ出す手で　把瑠都が相手を吊りながら　ぶん回して外に出すのとは違った技である
戦前はこのウッチャリは良く出る技で　特に双葉山はこの技が得意であった　二枚腰（この言葉も死語になりつつあるが　非常に粘り強い腰のことである）の持ち主で　この腰でウッチャリを打ち逆転勝利した　というより　彼はウッチャリの形にわざと持ち込んだと思う
このごろはウッチャリが出ることはめったに無い　理由は力士の体重が双葉山時代と比べて圧倒的に重くなったことである　この巨大化した力士を身をそらして外に投げ出すのは容易なことではない　身をそらした瞬間相手にのしかかられて寄り切られてしまう
大相撲は国際化して巨大な力士時代になっているが　昔の方が多彩な相撲技が見られたと思っている