DNA

NHKの遅い番組に 時論公論 がある その道のエキスパートが短い時間であるが意見を述べてくれる 前は良く見ていたが 病気をしてから早く寝るように心がけているのであまり見てない 正月のことだったと思う 女性作家の青木奈緒が新年の風習である 松飾 お屠蘇 若水 七草粥 のことを解説して日本の美しい慣わしを伝承してゆきたいものであることを述べていた 
青木奈緒は明治の文豪 幸田露伴の4代目の子孫だという 幸田露伴の娘 幸田文は作家で 流れる 弟 などの作で知られている 幸田文の娘が 青木玉で文筆家であった その青木玉の娘が 青木奈緒となる 4代にわたって 文筆家が続くのはきわめて珍しいとおもう 幸田露伴は大文豪であるが 露伴のDNAは2代3代4代となると 1/2 1/4 1/8 と薄まってゆくからである
幸田文の自伝的小説 弟 は原作を読んでいないが 映画化しているので これを見ると 父 露伴の2度目の妻 つまり 文の義母はかたくなで厳しい人で 文が散々苦労をする 父の露伴はこの義母に対してあまり発言権がなく 家庭内のトラブルを避けていたような印象があったのを思い出している