空中放電


私がいつも通っている緑道公園の一角は 天才詩人 萩原朔太郎 長女の 萩原葉子 が住んでいたとがわかった その説明パネルが公園内に設けられたためだ 公園を横切るように高圧線の鉄塔が立っている その鉄塔について 朔太郎が青白く光る微光について書いている 高圧線を支える鉄塔と電線とは碍子といわれている陶磁器製の絶縁物で仕切られて支えられているが おそらく昔の碍子は性能が悪く 特に空気が湿気を帯びていると空気を通じてわずかな電流が流れる現象が起こる これを空中放電という 青白く光るのはこのときである
高圧線といっても高が知れているので微光で済んでいるが 超高圧になると大規模に起こることがある 雷 である 雨雲と地面の間に超高圧の電圧ができるので空気の絶縁を破って放電が起こるのである

緑道公園から見える その 61号鉄塔