失われた20年

よく聴く言葉に失われた20年というのがある この言葉を聴くと 最近の20年間 国が休眠状態で何もしなかった期間というように聞こえる
確かに バブル崩壊期を境にして日本の経済成長は鈍化してしまった 国民の生活 就職難などが続いている 依然としてのデフレ状態である
しかし 失はれた20年ということは その時代が終わりを告げて これからは新時代に入るという意味を含んでいるように感じる それなら希望が持てるというものだ 
このままの状態が続けば失はれた30年ということになりかねない この危惧は過去にも 失われたた10年という言葉があった それが不具合な時代が10年で終わり 次は輝く時代とまでは行かずとも もっと良い時代になるという幻想を抱いていたと思うが 現実はそうはならなかったのだ
ただ 私の希望的観測をいえば 日本の大きな復興は大きな失望の後に起こっている 関東大震災で首都東京は壊滅したが その後の復興は目覚しいものがあった そして その後 勢いあまって満州国建設までやってしまったのは大失敗であった それが太平洋戦争まで起こしてしまう そして無条件降伏 ここで完膚なきまで叩きのめされた日本に復興は無いと考えられていたが この失望を糧にしてやがてアメリカに次ぐ経済大国を作り上げた
東日本大震災は大きな失望であった エネルギーの変換を含めて 今までの方式を改めなくてはならない事態となった これを糧にして新紀元を開くきっかけにできるかどうかである 老化をひたすら続ける日本では物理的に無理かもしれないが それでも日本の持つ潜在力のようなものを期待している