人工島

スヌーピーが出てくる あの漫画で ある日チャーリーブラウンが悩んでいた 彼の悩みは 地球上に住んでいる大変な数の人々が毎日のように歩き回っているので 地球が磨り減ってだんだん小さくなってしまうという悩みだ 子供にしか思い浮かばない発想が大変面白かった
これと逆に 私が思ったのは 毎日のように出るごみの処理で日本列島はだんだん埋め立てられ 日本の領土はだんだん広くなるという発想であった これは 夢の島 など実際にゴミの島ができている
これから高度成長を迎えるというある年の元日に 日本の将来の夢というのが特集として新聞に載っていた 財界の重鎮 松永安左衛門氏らが考えたプランで 東京湾の真ん中に巨大な人工島を作る この人工島を結んで東京 千葉 神奈川から大きな橋がとおり この人工島を第二の東京にする計画であった このころは まだ人口が増え続けて土地がいくらあっても値上がりする時代であった
いま 東日本では膨大な瓦礫の処理で悩んでいる 瓦礫の処理がうまく行かないと復興がありえない それなのに瓦礫の引受けてが無い そこで 松永安左衛門さんの霊を呼び出してもらい 東北の海のあるところに 巨大な人工島を作ってもらう 人工島の材料は処理に困っている瓦礫である 瓦礫の上をきれいに舗装してソーラー発電や風力発電の基地としてつかう