焼け太り

焼け太りという言葉がある 火事にあってその後の生活や事業が帰ってよくなることを言う たとえば莫大な火災保険を得たり 周囲から同情されて多大の資金を寄付されたりして その結果もとの資産より多くなった場合などに言われる言葉で あまりいい意味で使われていない 僥倖とか不労所得などの意味が含まれているからであろう
しかし 今度の東日本大震災では 結果が 焼け太り であってほしいと思う つまり以前より良い町になったら良いと思うのである 福島県の相馬地方ではアメリカから太陽発電の売込みが来ているという 住民も多数のソーラーパネルの寄付を受けて嬉しそうであった いままでの野菜の畑を 電気の畑にするのだと希望を述べていた 日本の日立もスマートシティーの構想を掲げて活動中という 相馬だけでなく 被災地の都市が最先端の街に生まれ変われば 最も良い焼け太りと言うことになると思う
住民やマスコミが 復興が遅すぎると非難しているが 理想的ないい都市を造るとなれば構想に時間がかかると思う 何も規制しないで 住民に住居の再建を任せれば一番速く復興するだろうが これでは元の土地にまたゴチャゴチャとまた家が建ってしまい 津波に弱いものが出来てしまう 美しく理想的な町が出来るためには ある程度 時間を掛けて推敲する必要があると思う