新大関


大関 琴奨菊 が郷里の柳川に帰り 錦を飾った 柳川は詩人 北原白秋の故郷で 古い町並みを残す川岸を見ながら 小船に乗っての川くだりが有名である 琴奨菊は小船に乗って手を振って川岸の歓声にこたえていた 普段は川くだりであるが 縁起を担いでかわのぼりにしたそうである
今場所の相撲は面白かったと思う スキャンダルを反映して 観客の入りが今一つなのは残念であるが 相撲自体は迫力のある勝負がたくさん見られたと思う
大関魁皇が引退したので 日本人力士の大関がいなくなるのをかろうじて救ったことになる 昔 相撲は 胴長の割には足が短い 従って重心の低い日本人に向いた格闘技で 外人には向かないなどの俗説があったが これが単なる思い込みで間違っていたことを示すことが証明されていた 上位のランキングは皆外国出身者となったからである 国技と言うのに なんという情けない有様だと言う人もいるが コレデイイノダ と思う 相撲はもう世界的のなったのだ 世界の力士が強さを争うアリーナが日本にある 伝統は守られているのでやはり国技なのだ
琴奨菊は主に がぶりより と言う手で勝を重ねてきたが がぶりより の形になると確かに強いが少し心配なのは 相手も がぶりより に対する防御策を研究してくるだろう これからは複数の得意技を磨く必要があると思う
幕内の下位に 隆の山がいる チェコプラハの出身であるが 彼が出てくると とても懐かしい感じがする 昔よくいたソップ型(筋肉質)の力士だからである 残念ながら 今場所は負越してしまったが 応援したい 写真はサイトから借用した隆の山