過去の世界

誤解してはいけないのは 過去の世界を見ることが出来ないと前に言いましたが 言葉が不足していました 七夕の織女星(琴座のヴェガ)までの距離は25光年である ということはヴェガから発した光は25年 かかって地球に届く つまり我々は現在から25年前のヴェガの姿を見ていることになる
遠くに電車が走っていた これを見えるのは電車からの光が私の目に達したからである と言うことは 光が目に達するまでの非常に短い時間ではあるが その短い時間の過去の電車をみていることになる
非常に厳密に言うと 私たちは過去の姿しか見ることが出来ない というのはどんなに近いものを見ても その光がくるまで短い短い短い時間がかかるからである
相対論によって 過去の世界を見ることが出来ないといっているのは場所がキーワードになる ヴェガに生物がいるとして その生物は25年前のヴェガの姿を見ることが出来ない (ヴェガが太陽と同じ恒星なので生物がいません ですって そう固いことを言わないでください)
と同じように 私が5分前に路上で転んだとすると 私は5分前の私の転んだ姿を見ることが出来ないということです つまり光を発したAというものは A自身はAの過去を見ることができないと言う意味です