日食

用があって渋谷に行ったとき ヤマダデンキに立ち寄った 日食観察用のメガネを買うためである なにしろ 金環日食は日本で見られる世紀の出来事なので 用意だけはしておこうとしたなだ 1400円のものと900円の物があったが900円で充分だろう
部分日食は過去何回かみた 最初の記憶は小学生のときで ガラス片をろうそくで燻して黒い煤をつけたものを使った 燻し方をうまくしないと ピーンといってガラスが割れてしまう これを使い欠けた太陽を見たときは驚異であった
日食当日 つまり昨日 テレビでは曇りを報じていた 大体こんな結果になるのはいつものことで 日食はテレビで見ればいいかとあきらめていたが 雲の間から見えるかもしれないとも報じていた 外に出てみると雲の一部が明るく光っていて 雲を通して光が突き抜けている 日食メガネを付けて見ると なにやら明るい光るものが数個見える 雲が光っていてよくわからない そのとき かなり欠けた部分日食が目に映った しめた うまく行けば金冠日食を見ることができるかもしれない 
しばらく長い間待つと 流れる雲の間から金冠日食を見ることができた 
メガネをとったとき 一瞬 裸眼に日食の姿がみえた 太陽のほとんどが隠されて光が弱くなっているのと 雲のヴェールでさらに光が弱まって見やすくなっていたのだ 目を出来るだけ細めるともっとよく見える テレビではくれぐれも直接見るのは危険と警告していたが この方が良く見えるのである 目を細めているのでそれほど強い光は入らないだろうと いつものテキトウ男が出てしまったのだ
写真などでみた金冠日食は 非常に薄い金環であった ところが今回実際に見たものはかなりしっかりした厚みのあるゴールデンリングであった