白内障(病院にて3)

最初の日 詳しい事は忘れてしまったが 看護婦さんからのいろいろと注意がある 病棟の消灯時間は9時だという 家では11時ごろまでテレビを見てから 就寝する習慣が身についていたので 果たして 9時に消灯されて寝てくださいといわれても 寝られるものか心配になったが しかたがない
私が呼ばれて 予備の診断を受けて 病室に帰ると 家内と看護婦さんが 私の持ってきた薬袋の内容を調べているところだった 要するに 常備薬として使っている薬があれば 登録しなければならないのであった 私は喘息なので 喘息の薬と吸入剤を持っていた それに 軽い睡眠薬など すべて看護婦さんが預かると言うことであった これを使うときは看護婦さんが確認するのである 大変厳重なのだが 病院内での管理を完全にするためである
身長と体重も測られた 体重はほぼ一定であったが 身長を測ったとき驚いた かなり 縮んでいたのである 現職時代から較べると5cmも低くなっていた これでは BMIという肥満度係数が ぐっと上がってしまう BMIは 体重を 身長の2乗で割ったものである 分子が変らなくとも 分母が小さくなっていれば その値は大きくなってしまう 体重が変らないから いいとはいえない かくしてBMIは25をこえて 少し肥満と言う事になる計算である
夜になり 寝られるか心配していたが なんとか ねる事が出来た