女性語

門 という漱石の小説がある 原作は読んでないが 映画でと テレビとで 2回見ている 宗助という男が親友の妻 お米を奪って ひそかに暮らしている物語である この物語を述べるのが目的ではない 言いたいのは お米 の使っている 言葉である 綺麗な女性語なのである 明治 大正 昭和初期 の小説を読んでも ヒロインは綺麗な女性語を使っている
近頃女性語はだんだん使われなくなった 年配の女性はまだ使っていても 高校生などはほとんど使わなくなった 日本語の特徴は女性語があることだと誰かがいっていたが これが崩れつつある 
ところが 女性語を大変よく使っている 分野がある 外国ドラマの吹き替えである たとえば 奥様は魔女 の サマンサ 綺麗な女性語を使っていた それから 化粧品や栄養剤 エアロビクスの器具を宣伝している外人女性が女性語を使う 日本女性の会話より多くの女性語が入るのである 外国語は 男性語女性語は無いのが普通である それをどうして外人女性が女性語を使うように吹き替えられているのだろう 不思議である おそらく日本人に特に親しみをもってもらいたいと言う動機なのかと考えてみた?
それから 女性語をよく使う人に オネー と言われている人がいると思うが これは動機がわかりやすい