懐かしの味(黒砂糖)

kutuzawa2008-01-22

幼少時に住んでいた 山形県の羽前向町は陸羽東線の駅があり 寒村と言うには当たらなかったが 私の記憶にはお菓子屋が一軒あった 絹手川というかなり大きな川の橋の袂にあった カドミセ とか サトミセとか言われていた カドミセは橋の角の意味 サトミセは 砂糖を売っていたからである サトミセは 飴玉などの駄菓子とともに切手なども売っていた 1銭5厘の乃木大将の切手を母に頼まれて買いにいった覚えがある
ここで よく買って食べたものに黒砂糖がある 1銭をだすと 黒砂糖の ぶっかき を新聞紙に包んで売ってくれた これが大変おいしい 少し苦味を含んだ複雑な味は他の飴玉などより濃厚な味でよっぽどおいしい 最近の黒飴の中に表面は黒飴なのだが中に 生の黒砂糖 を仕込んだものがある これは黒砂糖がおいしいのでその味を生かしたものである 
黒みつまめ 黒羊羹 黒糖蒸しパン 黒かりんとう 黒麩菓子 等々 黒砂糖のうまさを生かしたものが多い それは 黒砂糖がおいしい事を実証していると思う
写真は東急の自然食品売り場で買ったものだが 昔の1銭で買った黒砂糖を再現したつもりである