ウラン

スリーマイル チェルノブイリ原発の事故以来 負のイメージが濃く 世界では原発が下火になる傾向があった 日本でも その後 ノンフィクション作家 広瀬隆の “東京に原発を”などが盛んに読まれて 反原発の運動が盛んになっていた そして今回の地震による柏崎刈羽原発の運転差し止め 浜岡原発の差し止め訴訟等 原発はいろいろの問題をかかえている
しかし この頃 世界的に見て この気運が変りつつあるようである エネルギーとして石油の高騰 二酸化炭素による地球温暖化などが深刻さを増してきて 二酸化炭素を出さない原発が再評価されている NHKクローズアップ現代で ウランの国際価額がこの7年で19倍に高騰 原産国カザフスタンには欧米 中国 日本のどが国益をかけて ウラン獲得にしのぎを削っている事を報じていた またウランの濃縮技術で優れているロシアは世界の核燃料センターを目指している この趨勢は将来続くらしい
原発は運転に危険をはらんでいるほか 核廃棄物の処理などに費用がかさむなど けして安い燃料といえないが 現状を打開するためには 好むと好まざるにかかわらず 背に腹は変えられぬと言う事であろうか 栄枯盛衰 世の習い とか言う 燃料も埒外ではない