イチョウ3

イチョウというと 一番先に思い出すのは 鎌倉 鶴岡八幡宮の大イチョウである
昔の唱歌に 鎌倉 と言うのがある あの “七里ガ浜の 磯伝い” で始まるあの歌である 
その4番は    上るや石のきざはしの 
           左に高き大銀杏
           問 ばや 遠き世々の跡
7番は        歴史は長がし 七百年
           興亡すべて 夢に似て
           英雄墓は苔むしぬ
イチョウに隠れていた 公暁は 叔父の実朝を父の敵と思い込み 斬殺してしまう
しかし素朴な疑問を生じた 現在大イチョウをみると 確かにとてつもなく大きな木である しかし 歌にもある通り 七百年の年月がたっている 七百年前から 人が隠れるくらいの巨木だったか疑問である
実朝が境内で殺されたのは 事実だろう その暗殺者が果たして イチョウの木に隠れていたかどうかだ 
テレビで歴史の教科書に載っていた 頼朝の肖像画が 別人のものとわかった などと報じていた 素人が素朴な疑問を持ってもいいのではないかと考えた
最後に野尻キャンプの管理人だった 国さん と交わした 駄洒落を一つ
国さん  “あのイチョウは下のほうが枯れていて元気が無いだろう?”
私  “そういえばそのようですね”
国さん ”イチョウ障害を起こしているのですよ”