イチョウ2

イチョウは巨木になり30メートルの高さまでになるとあった 私の入学した 山形県 最上郡 東小国村 ”向町尋常小学校”の校庭には 大きなイチョウの木があった 小学生が3,4人でやっと幹を囲めるくらい大きかった 落葉すると校庭が黄色の葉で覆われた ギンナンの生った経験が無かったので雄の木であったろう 
偶然ではあるが 同じ小学校に通っていた同窓生に ケーシー高峰 がいる ケーシーの母は女医さんで私もよくお世話になった
私の就職した学校に 小学部が付属していた 小学部の校庭に 大きなイチョウの木があり 小学部では毎年 ギンナン祭 というのがあり ギンナンを収穫したものを分けてもらって食べた と言うことは小学部の大イチョウは雌の木と言うことになる 小学部の前を通るとあの特有の臭いを経験したことがあった
日比谷公園の中に松本楼がある 明治からの伝統のあるレストランで 私はここのカレーライスが好きで 立ち寄ったとき食べることにしている この松本楼のそばに 巨大なイチョウの木があり ”首かけイチョウ“という その昔なんでも このイチョウが道路をつくるときの邪魔になり 切られることになったとき ある学者が 公園に移転を申し出た このイチョウは400年も経っていて 若い木なら いざ知らず こんな老木を移転したら 枯れるに決まっていると言うのが おおかたの意見であった 学者は ”大丈夫だ 駄目なときは 私の首をかける“といって押し切った イチョウはその学者の恩恵を感じたのか 強く生き残っている